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絶賛!台湾の新型コロナウイルス対策がすごい理由

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台湾の感染者数推移

感染者数は3月23日前後を境に減少

台湾においては1月21日に初の感染者が発見されてから小康状態が続き、海外からの帰国者が増えた2月末以降感染者が増加しました。ただそれも3月23日前後以降減少に転じています。4月19日に22名の感染者が出ていますが、海外演習から帰港した海軍艦艇において集団感染が発生したためです。

世界各国と比較すると防疫に成功している

国別で見ると、人口が2370万人と少ないとはいえ、台湾は新型コロナウイルス発生源の中国と地理的に近く、人的往来も多いながらかなり低く抑えられており、ここまで新型コロナウイルスの防疫に成功していると言えます。

台湾の新型コロナウイルス感染者数が少ない理由

初動が早かった台湾

台湾では中国武漢で原因不明のSARSに似た肺炎症状の患者が出ていることをいち早く把握し、昨年12月31日には国民に対して注意喚起のニュースリリースを発出しました。

その後の打ち手も早く、湖北省からの入国制限、中国全土からの入国制限等、次々と防疫対策を打ち出しました。初期の水際対策は成功したと言えます。

運も実力の内

日本でも、効果を上げている台湾の新型コロナウイルス対策について注目を集めており、報道でも取り上げられていますので、見た方もいるかと思います。全てを一言で言い表すとしたら、「台湾は非常にラッキーだった」ということでしょうか。

SARSの経験者が政府内にいた

SARSが流行ったのが2003年、当時台湾では院内感染を起こし抑え込みに失敗、346名の感染者と37名の死者を出したという苦い経験がありました。蔡英文総統は当時中国関係を統括する大陸委員会の政務委員(閣僚級)を務め、陳建仁副総統も当時最前線で対応に当たった行政院衛生署署長を務めていました。これらの経験から素早い動きが出来たものと言えます。

中国側の締め付けで中国人の来台者数が減っていた

2016年に総統選挙で蔡英文総統が当選し民進党が政権を取ってから、それまで前任の馬英九総統の融和政策で増えていた中国からの来台者が、圧力によって減らされ、直近では総統選挙への介入政策もあり更に減っていました。今回は逆にこれが台湾の防疫対策に有利に働きました。発生地である中国からの流入を防ぐことができ、感染拡大に繋がりませんでした。

総統選挙直後で蔡英文総統への支持率が高かった

1月11日に投票が行われた総統選挙で、香港デモによる中国への警戒感の高まりもあって蔡英文総統が最大野党、国民党候補に過去最多得票数で圧勝した直後であり、政府の打ち出す施策への国民の指示が得られやすい環境にありました。感染症予防対策においては各人が予防対策を確実に行うことが肝要であり、こうした高支持率の中で、国民が政府を信頼し、指示を比較的守ったことが感染を抑え込んでいる一因でもあります。

情報の透明化で国民の信頼を得る

国民の信頼というところで言うと、情報公開の部分でも台湾政府は中央流行疫情指揮中心が毎日記者会見を開き、丁寧に説明をするほか、SNSを使った発信を積極的に行っており、世論調査においても政府への信頼度は高いという結果につながっています。

有効な対策を打てるインフラ基盤が整っていた

日本でも注目されたマスクの在庫が見れるマスクマップや、マスクの実名制購入制度等は、これまでに整備されてきていたインフラをうまく利用したものです。IC保険証や国民統一番号制の身分証、各官公庁間のデータリンク等が以前から進められており、ICカード1枚で出入国記録まで紐付けできるようになっています。こういう仕組みがあったからこそ、色々なアイデアがスピーディに実現されています。

日本も学ぶべきところが多い

やはり2003年のSARSの失敗と、常に中国との緊張を強いられている危機感が、早め早めの対応を促した結果として、現在の成果に繋がっているのだと思います。日本政府は初期の段階でもっとやり過ぎるぐらいに水際対策を強化しておけばと思うと残念でなりません。世界の新型コロナウイルスが早く収束に向かうことを願っています。

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