台湾政治

2020台湾(中華民国)総統選挙 立候補者一覧

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4年に一度の台湾総統選挙の季節がやってきました。今回の台湾総統選は現職の蔡英文総統に国民党の高雄市長、韓國瑜氏と親民党主席の宋楚瑜氏らが挑む構図となりました。ここでは最新の状況をお伝えしていきます。

中華民国・台湾総統選挙制度についての知りたい方はこちらもご覧ください。

2020年総統・副総統選挙 民主進歩党候補

民主進歩党 総統候補

蔡英文(Tsai Ing-wen)

1956年8月31日台北市中山区生まれ。父方の祖父は客家人、祖母は台湾原住民のパイワン族の出身。父、蔡潔生氏と四人目の妻である張金鳳氏の末っ子。パイワン族名で「Tjuku」という名を持っており、これは頭目の娘という意味。戸籍地は台湾省屏東県。蔡家の旧家が屏東縣枋山鄉楓港村にある。

学歴

 1963年台北市中山区長安国民小学に入学、4年生の時に新たに開校した台北市中山区吉林国民小学に転入、1971年台北市立北安国民中学卒業、台北市立中山女子高級中学入学。

1978年台湾大学法学部卒、1980年アメリカコーネル大学ロースクール法学修士、1984年イギリス、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス法学博士。帰国後政治大学、東呉大学で教授を務める。専門は国際経済法。

政歴

1980年代後半から国際貿易の専門知識を買われて政府の対外貿易交渉を担い、政治の世界に足を踏み入れていく。当時の李登輝総統に請われ台湾問題の専門家として参画し、李登輝総統が台湾と中国大陸の関係を新定義した「特殊な国と国の関係」論の策定に深く関わった。

2000年に民主進歩党の陳水扁が政権を取ると、大陸委員会主任委員(大臣級)として入閣する。2004年にこれまで無党籍であったが、民主進歩党に入党、その年の立法委員選挙にて不分区立法委員(比例代表)として当選する。

2006年には行政院副院長(副首相)を務め、民主進歩党が政権を失った2008年には党主席に就く。2012年の総統選挙で続投を目指す馬英九総統に挑戦するも敗れる。2016年の総統選挙で当選し現職。

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進歩民主党 副総統候補

賴清達(William Lai)

1959年10月6日台北県萬里鄉(現新北市萬里區)に生まれ育つ。

父、賴朝金氏は瑞芳にある炭坑の炭鉱夫であったが、賴清達が2歳の時に炭坑事故で亡くなっている。母、賴童好氏は独り身で六人の子供達を育て上げる。

学歴

台北県萬里郷萬里国民小学、台北県萬里郷萬里国民中学、台北市建國高級中學、台湾大学リハビリ医学部、成功大学修士後医学部、ハーバード大学公共衛生修士。

帰国後、成功大学附属病院の内科医として勤務。

政歴

1994年に民主進歩党から省長選に出馬した陳定南の選挙本部「全国医師講演会」会長を務め、政治の世界に入る。

1996年から台南市選挙区の国民大会代表を務めた後、1998年から立法委員を4期務める。2009年には台南市長に当選、2017年には台南市長から行政院長(首相)に転じ、2019年1月まで務めた。

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2020年総統・副総統選挙 中国国民党候補

中国国民党 総統候補

韓國瑜(Han Kuo-yu)

1957年6月17日台北県中和市に生まれる。戸籍地は河南省商丘県。父、韓濟華氏は黃埔軍校出身で抗日戦争にも参加した軍人。1949年に中国国民党軍と共に台湾に渡ってきた。母、莫蘊芳氏も河南省商丘県出身で韓濟華とは幼なじみであった。

学歴

台北県板橋市立板橋国民小学校、台北県板橋市立海山国民中学、台北県私立天主教恆毅高級中学卒。中華民国陸軍軍官学校入学、東吳大学英国語文学学科、国立政治大学東亞研究所修士課程修了。

卒業後は任中国時報、花蓮師院講師、世新学院講師、中国文化大学進修推廣中心主任等を務める。

政歴

1990年に台北県議会議員に当選、1993年からは立法委員を3期務める。2001年からは一旦政界を離れる。

2006年には台北県中和市副市長に就任、2013年からは臺北農產運銷公司総経理に転じる。

2018年末の統一地方選で国民党推薦で高雄市長選に立候補、当初は泡沫候補と見られていたが、選挙選で経済政策を打ち出し、徐々に「韓流」とも呼ばれるフィーバーを起こし当選する。

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中国国民党 副総統候補

張善政(Chang San-cheng)

1954年6月24日台北市生まれ。

善政の父、張同文氏は天津の出身で、1948年に台湾に渡ってきた。母は台南出身。

父の理工学を学ぶのに政治は必要ないとの考えの影響を受け、現在までにどの党にも属していない。無党籍。

学歴

台北市立建国高級中学、国立台湾大学土木工程学科卒、アメリカ・スタンフォード大学土木環境工程学修士、アメリカ・コーネル大学土木環境工程学博士。帰国後台湾大学土木工程学科講師から始まり教授まで務める。

政歴

2014年から行政院副院長(副首相)を務める。2016年には当時の毛治国行政院長の辞職を受け、行政院長(首相)に昇格。当時既に馬英九総統の退任と政権交代が決まっており、歴代で最短の内閣となった。2020年の総統選挙へは無党籍として立候補を目指していたが、推薦人が集まらず断念。

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2020年総統・副総統選挙 親民党候補

親民党 総統候補

宋楚瑜(James Soong)

1942年3月16日湖南省湘潭県生まれ。父、宋達氏は軍人で中国国民党と共に1949年に台湾に渡ってきた。

宋楚瑜氏も父と共に台湾に渡り、当初は高雄に住んでいたが、その後、居を台北に移す。

学歴

台北県中和市中和国民小学、その後台北市龍安国民小学へ転入。士林初級中学(現士林国民中学)、その後 台北市成淵中学へ転入。国立政治大学外交学科卒。 1967年カリフォルニア大学バークレー校国際関係学修士修了、1971年同じくアメリカ・カソリック大学図書館学修士、1974年ジョージタウン大学政治哲学博士。

帰国後は当時行政院長だった蒋経国の英文秘書を務めると共に国立台湾師範大学公民教育学科兼任副教授を務めた。

政歴

1977年に行政院新聞局副局長に就任、1978年には総統府秘書に就いた。ついで1979年に新聞局局長に就任した。新聞局局長を退いた後は中国国民党文化工作委員会主任委員に転じた。

1988年蒋経国が死去すると李登輝総統が党主席にも就いた。その後宋楚瑜氏は中国国民党秘書長に就いた。1993年になると台湾省長に就任、その翌年には民主化された初の省長選挙で初代の民選省長として当選する。

李登輝総統に重用された宋楚瑜氏であったが、政治改革を進める李登輝総統が台湾省を凍結すると反目する様になり袂を分かつ。

2000年の総統選挙では中国国民党を離島し無党籍で立候補するも民主進歩党の陳水扁に次点で敗れ、その後親民党を結成、党主席に就任した。

2004年には中国国民党の連戦とタッグを組んで副総統候補として立候補するも落選。その後2006年の台北市長選に立候補したが中国国民党の郝龍斌に敗れた。

2012年、2016年にも親民党の候補として総統選に出馬するも同じく落選。

2016年、翌2017年には蔡英文総統に指名されAPECへ台湾代表として派遣される。

親民党 副総統候補

余湘(Sandra Yu)

1959年12月31日台東県関山鎮に生まれる。父親は警官であった。その後台北に移り銘傳大学会計統計科夜間部に進む。三十年以上に渡り広告業界を歩み、「広告の母」とも呼ばれる。聯廣傳播集団董事長、民間全民電視公司(民視)副総経理を歴任。

まとめ

今回は進歩民主党の蔡英文、中国国民党の韓国瑜、親民党の宋楚瑜の三つ巴の構図になりました。実質的には蔡英文と韓国瑜の一騎討ちとなっていますが、香港情勢等の影響もあり、現段階では蔡英文総統が有利に選挙戦を進めています。投票日は2020年1月11日、目が離せません。

他の投稿でも選挙情勢をお伝えしていきますので、ぜひそちらもご覧ください。

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